<津山市>
津山市は織田信長の小姓、森蘭丸の弟、森忠政によって今から約400年前の1604年に拓かれた城下町です。また、「駆け落ちをするなら津山に」といわれるほど人情に厚い土地柄だそうですが、あまりお世話にはなりたくありませんね。津山市で一番の自慢は、今は鶴山公園として親しまれている津山城跡の壮大な石垣と
日本のさくら名所100選にも選ばれている5千本の桜の花です。町の中央には吉井川がゆるやかにながれ、歴史を感じさせる豪壮な武家屋敷や格子窓の商家の町並み見学は格好の散策コースになっています。谷崎潤一郎は終戦も間近になった昭和20年5月に津山に疎開します。「疎開日記」では「五月十五日、雨 今日北川氏は神戸出張の日ニ付、明十六日北川氏同道津山行の予定にて得能氏岡氏へもその旨打電したりしが昨夜急に変更、予等五人今朝津山に立ち彼地にて十六日北川氏を待つことにする。宿の朝……。九時二十分発の津山行にかけつけたれども満員にて乗るべからず、二時間待ちて十一時三十分発に乗る。生憎雨甚強し。然れども途中新緑の景誠に美し。予は此の姫新線は始めてなれば殊に珍し。本日も四国広島へかけ小型機来襲の由なれども此の遽は警報も出でず。汽車中にて辨當を使ひ二時津山着……」とあります。谷崎潤一郎に取ってはやっと到着したという感じですね。
★左の写真がJR津山駅です。神戸からは岡山経由でも行けるのですが、姫路経由の姫新線(姫路と新見を結んでいます)で直接津山まで行っています。三宮、午後2時5分発で4時姫路着、一晩泊まって翌日の11時30分姫路発で午後2時津山に到着していますので、延べ4時間30分掛かっています。
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