<銀座六丁目の探偵事務所> 今は昭和5年12月、モダン東京1「蒼ざめた街」の主人公、的矢健太郎の探偵事務所が有るのが銀座六丁目です。ビルの二階にあり事務員は秋本洋子ただ一人です。まず銀座の探偵事務所の場所を小説の中から探ってみました。下記の からは、探偵事務所は銀座通りから一筋、数寄屋橋側の「すずらん通り」にある事が分かります。 では、銀座六丁目のすずらん通りにあることが分かります。あとはすずらん通りの何方側かですが、 から銀座6丁目8番側だとわかります。この付近で現在残っているビルは交詢社ビル、黒沢商店(建て直されています)、尾張町ビルです。交詢社ビルは工事の為閉鎖されており、松本楼跡は現在は小松ストアになっています。
小説文中 |
場所の特定 |
数寄屋橋を渡り、銀座四丁目の手前を右折し、シトロエンを事務所の前に停めた… |
数寄屋橋から銀座通り一つ手前は「すずらん通り」 |
私は事務所の前で自動車を乗り捨てた。ナッシュは松本楼の前で停まった。 |
松本楼は銀座6丁目すずらん通りにありました。 |
交詢社ビルの角を左に折れた。そして、銀座通りに出た。…『菊水』でチェリーを買い、黒沢商会の角を左に折れて、事務所に戻った。 |
交詢社ビルは現在の銀座6丁目8番 黒沢商会(正しくは黒沢商店)は銀座6丁目9番 |
★左の写真が「黒沢商店」と「尾張町ビル」の間の道を写したものです。左が黒沢商店で右が尾張町ビルです。下の地図を参照しながら見てもらうと、写真の左側に松本楼が有る訳です。その松本楼の向かいのビルの二階辺りが事務所になります。
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