<鳩の街商店街> この鳩の街を訪ねるには、当時は都電が一番便がよかったようです。昭和20年代は、30番の都電が須田町から、上野、浅草経由で吾妻橋を超えて寺島町二丁目まで通っていました(昭和44年に廃止されます)。吉行淳之介の「原色の街」の書き出しには「隅田川に架けられた長い橋を、市街電車がゆっくりした速度で東へ渡って行く。その電車の終点にちかい広いアスファルト道の両側の町には、変った風物が見えているわけではない。ありふれた場末の町にすぎない。」と書かれています。”隅田川に架けられた長い橋”とは吾妻橋のことで、”その電車の終点に近い”と書かれた所が現在の東向島一丁目だと思われます。
★左の写真は現在の東向島一丁目交差点にある「鳩の街商店街」の南側入り口(水戸街道側)です。ピンクのアーケードの上に数羽の鳩が描かれています。昔は「鳩の街」と書いてあったのですが何時の間にか無くなっていました。
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