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最終更新日:2006年4月22日


●旧細川侯爵邸(和敬塾本舘)(文京区目白台) 
   
〜霜月二週目の散歩情報〜 1999年11月13日 《都指定有形文化財(建造物)》

hosokawa1-w.jpg(16434 バイト) 都内文化財一斉公開が11月3日〜14日で開催されており、目白の旧細川伯爵邸が13日に公開されるとのことで事前にはがきで予約して見学してきました。JR山手線の目白駅を降りて駅前の三和銀行前から新宿駅西口行きの都営バスに乗ります。このバスは目白通りを江戸川橋経由で新宿までいきますので、途中の目白台三丁目で降りますと目の前が和敬塾の入り口になります。ここが旧細川伯爵邸(旧細川家下屋敷)で、隣が講談社所有の蕉雨園(旧宮内大臣田中光顕伯爵邸(たなか みつあき)、田中光顕は土佐勤王党に加盟、その後坂本竜馬らとともに薩長同盟の実現に力を尽くしました)、その隣が椿山荘(旧山県有朋邸、山県有朋は長州藩卒、含雪・椿山荘主・無隣庵主などと号していました。維新後は、兵部大輔を皮切りに、内閣総理大臣、枢密院議長などを歴任しています)となり旧家が並んでいます。旧細川侯爵邸は、関東大震災後の昭和7年(1932)、建物の設計を大森(茂)建築事務所に、施工を大林組に依頼し、昭和11年12月、本邸を施工したものです.鉄筋コンクリート造り、地下1階・地上3階建て、網板段葺屋根及び陸屋根で、延床面積は約1863.59?u。正面西寄りに玄関ポーチを張り出し、南側には庭園に面して広いテラスを設けています。建物内部は、機能上二つの空間に区分され、1階はほとんどが接客部分に充てられ、2階及び3階は日常生活部分となっています。 建築様式はチューダー・ゴシック様式を基調としていますが、純和風の座敷をはじめ、卍崩しのデザインなど社寺建築の意匠も散見され、随所に和洋折衷の表現がなされています。また、邸内の敷地は当時よりは狭くなっていますが、旧態を良く留めています。戦後連合軍に接収されましたがオランダ軍だったため保存状態も良く、かつての恵まれた環境の中に立地する昭和初期の本格的な邸宅建築として貴重なな遺構です。

・所在地:文京区自白台1−21−2

・交通のご案内:地下鉄有楽町線「護国寺」駅下車徒歩10分/地下鉄東西線「早稲田」駅下車徒歩15分/JR山手線「自白」駅下車徒歩20分
 
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