kurenaidan30.gif kurenaidan-11.gif
 ▲トップページ著作権とリンクについてメール

最終更新日:2006年4月22日


●「春の小川」から「101回目のプロポーズ」まで(参宮橋界隈散策) 
  
初版2000年8月11日 <V01L01>

 お盆はお休みさせていただきますので少し早めのアップです。
 新宿や原宿の雑踏から少し離れてゆっくり散策が楽しめる所として、明治神宮の西参道、参宮橋周辺を紹介します。

  一寸季節外れですが「春の小川は さらさらいくよ 岸のすみれや れんげの花に すがたやさしく 色うつくしく 咲いているねと ささやきながら」は高野辰之作詞・岡野貞一作曲で、私も小学校の低学年の頃に歌った覚えがあります。この歌は春の季節感をよく表していて、つい口ずさみたくなりますね。この歌碑が東京渋谷区の代々木八幡に建てられています。この歌が作られたのは大正元年で、作詞者の高野辰之が当時、代々木付近に住んでいて、よくお嬢さんを連れて河骨(こうぼね)川に散歩に来ていたそうです。この川をイメージして作詩されたのだと思います。河骨川は東京オリンピックの区画整理の時に埋められ、一寸それた脇道の道路になっています。この歌の歌詞は普通は上記の歌詞ナノですが、古い本等を見ると「春の小川はさらさら流る 岸のすみれやれんげの花に においめでたく色うつくしく 咲けよ咲けよとささやく如く」となっており、若干、文部省検定済みになっている様です。(本当かな!)

<高野辰之>
 唱歌「春の小川」を作詞した高野辰之は、1876年に長野県で生まれました。1910年に東京音楽学校(現在の東京芸術大学)教授になり、小学唱歌教科書の編纂委員長を務め、「おぼろ月夜」「ふるさと」「春が来た」「紅葉(もみじ)」などの作詞を手掛けています。みんな懐かしい歌ばかりです。

『おぼろ月夜』 作詞:高野 辰之 作曲:岡野 貞一
  菜の花畠に 入日薄れ 見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし 春風そよふく 空を見れば 夕月かかりて におい淡(あわ)し

『 ふるさと 』 作詞:高野 辰之 作曲:岡野 貞一
 . うさぎ追いし かの山 小ぶな釣りし かの川 夢は今も めぐりて 忘れがたき ふるさと

[高野辰之略年譜]
  明治 9年(1876) 長野県下水内郡永田村(現 豊田村)で誕生
  明治26年(1893) 長野県師範学校に入学
  明治31年(1898) 飯山の下宿先の三女・つる枝と結婚  
  明治35年(1902) 文部省国語教科書編さん委員となる。
  明治42年(1909) 文部省小学校唱歌教科書編さん委員となる。
  明治43年(1910) 東京音楽学校教授となる
  昭和18年(1943) 長野県野沢温泉村「対雲山荘」に隠棲する。
  昭和22年(1947)  対雲山荘にて享年七十一才で永眠する

左の写真は営団千代田線「代々木公園駅」代々木小公園から新宿方面を撮影したものです。遠くに新宿の高層ビル街が見えます。

<101回目のプロポーズ>
 最終回で星野達郎(武田鉄也)が働いていた工事現場に矢吹薫(浅野温子)がウエディングドレス着て走ってきたのは、右の写真の「参宮橋交差点」です。星野達郎(武田鉄也)が矢吹薫(浅野温子)の指に六角ナットをはめてあげるシーンは良かったですね!(指輪のかわりですかね)下の参宮橋付近の地図を見てもらうとわかりますが、甲州街道から参宮橋交差点に進んできた車は、参宮橋交差点で右に曲がります。直進すると明治神宮の参道になり行き止まりになります。この行き止まりの道にカメラを置いて撮影をすると、夜は車のヘッドライトが右から左に(こちらから見ると)流れていきますので、とても美しく撮影することができるわてです。

<その他の撮影>
「ブラザーズ」(1998年7月〜9月 フジテレビ)
「WITH LOVE」(1998年4月〜6月 フジテレビ)

参宮橋付近地図

【参考文献】
・しぶや散策マップ:東京都渋谷区役所
・歴史と旅 江戸東京歴史ウォーク(3/10 増刊):秋田書店

【交通のご案内】
・参宮橋:小田急線「参宮橋駅」下車すぐ
・春の小川歌碑:小田急線「代々木八幡駅」、営団千代田線「代々木公園駅」徒歩5分位
・高野辰之住居跡:小田急線「参宮橋駅」下車徒歩5分位

【見学について】
・参宮橋:東京都渋谷区代々木4-1先
・春の小川歌碑:東京都渋谷区代々木5-64先
・高野辰之住居跡:東京都渋谷区代々木3-3先
 

 ▲トップページページ先頭 著作権とリンクについてメール