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最終更新日:2006年4月22日


●旧李王家邸(赤坂プリンスホテル別館) 2000年1月15日

 地下鉄銀座線、丸ノ内線の赤坂見附駅を降りて(地下鉄なので登るのかな?)紀尾井町方面ではなく、平河町方面に坂道を登っていき最初の左の曲がり角を曲がると100mで赤坂プリンスポテル別館の入り口です。赤坂プリンスホテルの正面玄関のある紀尾井町方面からも廻ってこられますが平河町から来た方が近いと思います。結婚式等で人気のある建物ですので来られた方も多いと思います。
この建物は旧李王家邸で昭和3年宮内省内匠寮の設計、今は赤坂プリンスホテルの別館としてレストラン(フランス料理Le Trianon)、結婚式場等に使用されています。李王朝は最後の王・純宗皇帝が明治43年(1910年)の日韓併合で廃位となり、最後の皇太子・李垠殿下も満九歳だった1907年、日本にこられ日本に住まわれています。朝鮮最後の王家であった李王家の李垠(イ・ウン)殿下は、大正15年、29歳で王位を継承し、日本の皇族の梨本宮の長女万子様を妻として迎え、ここで生活されました。当時の李家は皇族に準じたため、設計は宮内省です。様式はチュ−ダ−・ゴシック調ですが、細部にはスパニッシュスタイルが見られます。様々な箇所に装飾が見られ、豪華絢爛と言う名に恥じない美しい意匠を持った建物です。

 方子妃は明治34年(1901年)、皇族の梨本宮(なしもとのみや)守正氏の長女に生まれています。現在の皇太后さまとはいとこの間柄になられます。一時は昭和天皇の皇太子時代に妃候補にあげられたこともあるそうです。朝鮮王朝(大韓帝国)最後の皇太子、英親王・李垠殿下と大正9年(1920年)に結婚されました。日本の植民地支配を確固とするための「政略結婚」であり、当時の言葉でいえば「日鮮(日本と朝鮮)融和」のためだったと思われます。

〔交通のご案内〕
・地下鉄銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅(7番)から徒歩3分。
・地下鉄南北線永田町駅(9番)から2分。
・地下鉄半蔵門線永田町駅(9番)から徒歩2分。
・地下鉄有楽町線永田町駅(9番)から徒歩2分、麹町駅(麹町)から徒歩5分。

[見学について]
所在地:赤坂プリンスホテル別館、東京都千代田区紀尾井町1-2 〒102-8585 

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