<半田稲荷神社> 都心からは少し遠いですが葛飾区東金町にあります。当時の初午の賑わいを本では「町家ばかりでなく、武家屋敷にもたいていは鎮守として稲荷勧請の社があったから、初午当日の繁昌はすこぶる目覚ましいもので、大いなる社では社殿において神楽を奏し、幣帛を捧げ、五色の幟を立て、笛太鼓を囃し立てる。したがって名も知れぬ横町、または裏店の空地に鎮座まします稲荷さまも、当日は神前にお定まりの神酒・赤飯・油揚げ、その他の供物を捧げ、地口行燈を掛け連ね、町内の子供たちが寄り集まって太鼓を叩く、笛を吹く。中には大人が寄って素人茶番を催す。」とあります。金町駅から約1Km程で、葛西神社の先です。
★左の写真が半田稲荷神社の入口です。正確な創建年代などは明らかになってはいませんが、享保(1716〜35)の頃には麻疹、疱瘡、安産に霊験がありとして広く信仰されていました。石柵の柱や袖石に刻まれているのは、新富町大新をはじめとする寄進者たちの名前です。なかには市川団十郎、尾上菊五郎など新富座の役者の名前も見え、当神社の繁栄を今に伝えています。(教育委員会の紹介文より)
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