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最終更新日:2006年4月25日

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●豆大福を歩く 
  初版2001年12月1日
  三版2004年2月7日
  四版2012年12月12日
田園調布 松川を追加
  五版2016年9月12日 <V01L01> 田園調布 松川が神戸に移転

 豆大福散歩として美味しそうな五+一のお店を歩いてみました。前回は「岡埜栄泉」の豆大福を巡ってみましたが、今回は都内でも美味しいお店を選びました。少し世俗的かもしれませんが、とにかく行列の出来るお店ばかりで、早く行かないと売り切れてしまいます。

 今和次郎の「新版大東京案内」(昭和四年12月)によると
「大ふくは金つばと共にかなり古い歴史を有し「明和九年の冬、小石川箪笥町に貧しき後家お玉と云へる女ありて白き餅に塩餡を入れて売始めたるがその嚆矢なり」とある。大ふくなどはどこと云つて総本家もないだけに、本当の東京中の名物とも云へよう。」
とあります。

要するに豆大福は東京の名物なんですね!!


<神戸 松川> (追加:2016/9/12)
 2年前に田園調布(中原街道沿い)から、神戸に移転しています。実家のある神戸に戻られたようです。東京時代にTVで紹介された時の大行列からすると、神戸ではほとんど行列は出来ません。ただ、豆大福の数が限定で、10箱しかなく、これを得るには朝から並ばなければなりません。平日に私も並んだのですが、東京程ではなく、10時開店で、20分前から並び始めて、10時には5人程でした。11時前には無くなってしまうようです。ですから、早く行かないとダメなのは変りません。味は東京の頃と変りません。餅と豆がと美味いです。

左の写真が現在の神戸 松川さんです。JR神戸駅から湊川神社前交差点に向って歩き、交差点の北東角から北東に100m歩いた北側にあります。箱の写真豆大福の写真を掲載します。お値段は六個入り1540円(税込み)です。東京の時より100円値上がっています(単品販売はありません)。

<「田園調布 松川」>
<2年前に神戸に移転しました。以下は東京の時の記載です>
  (追加:2012/12/12)
 4、5年前、テレビで紹介されて大行列となり、豆大福の販売を一時中止していましたが、久しぶりに訪ねたら再開されていました。松川の豆大福は数量限定のようで、遅く行くと売り切れかもしれません。私は朝早く、9時過ぎに訪ねましたが、お店は開いていました。このお店の豆大福は黒豆が絶品です。

お品書きによると
「黒豆は昔労豆との別名が有る程、調理が難しい豆とも言われています。
又、蛋白質やビタミン等の多い優れた食品で昨今、糖尿病の予防効果も発表され健康食の期待も大きい様です
松川では霧の立ち込める肥沃な大地で育まれた舟波の黒豆だけに拘り舟波大納言倍と選り勝りの国産餅米の杵搗き餅で豆大福を作ります
本物を本物として食べて頂く為、従来の豆大福とは異なり手間数も職人泣かせでございます
ちょっと養沢な大福故に数量限定にして居ります
又、お取り置き等の受注も致しかねます
何卒、御理解下さいませ。尚、この大福は飽く迄も一日ものでございます。後はよしなにどうぞ
                                    店主敬白」


 豆大福の美味しさは豆の味に左右されると言ってもいいとおもいます。それくらい美味です。

左の写真が田園調布 松川さんです。中原街道沿いの田園調布警察前交差点から西に少し歩いた北側にあります。包装写真箱の写真豆大福の写真を掲載します。お値段は六個入り1440円です(単品販売はありません)。

<根岸 花月堂本店> (追加:2004/2/7)
 豆大福の美味しいお店を一軒追加します。根岸というよりは三ノ輪に近い花月堂を紹介します。このお店は”お笑い最中”で有名なお店なのですが、豆大福も相当なものです。とにかく豆が美味しいです。少し量が多くて、一個食べるのがたいへんですが、大福の種類が5種類あって食べ飽きません。5種類は写真を見て下さい。

左の写真が赤阪 花月堂さんです。昭和通り(日光街道)の三ノ輪交差点の手前にあります。豆大福(つぶし餡)一個180円です。包装写真


<赤阪 松月> (追加:2002/12/1)
 赤坂TBSにも近くて、赤坂一ツ木通りの真ん中辺りにあります。豆大福は、”まめ福”と”いちご大福”の二種類です。豆大福のお餅があまり厚くなくて、餡との絡みが丁度いいようです。豆も適度な量で、まめまめしていません。年配の方が食べるには丁度いい豆大福とおもいます。

左の写真が赤阪 松月さんです。赤阪のど真ん中なので、夜になると人通りが多いのではないかとおもいます。豆大福(まめ福)一個160円です。包装写真  中箱写真


<松島屋>
 まずお店のある場所がいいですね。高松宮邸の直ぐ横です。”高輪”自体が高級住宅街なのにまたその中で一番良い所にあります。ただ松島屋さんは赤坂や六本木に有る高級和菓子のようなお店では無く、本当の職人がやっている雰囲気があるお店です。午前中に行かないと無くなってしまいます。私の前に並んでいた人は数十個の単位で豆大福を買っていました。直ぐ無くなってしまう訳です。豆大福は下記の”原宿 瑞穂”を少し小さくした様な味で、なんとなれば上品な味、特に豆が美味しいです。東京では三本の指に入る美味しさです。

左の写真が「松島屋」さんです。並んでいる人が少ないときを見計らって写真を撮りました。いつでも並んでいますので誰もいない写真を撮るのは無理なようです。私が並んでいたら、ベンツやBMWで買いにくるおばさん(かっこいい中年のおばさんです)がいました。豆大福:一個120円です(包装写真)

<原宿 瑞穂>
  原宿にあるというので、表参道に有るのかと思っていましたら、明治通りと表参道から一筋入った原宿 穏田商店街(おんでんしょうてんがい)の中にありました。原宿にあるのですが、商店街自体が下町風です。お店自体は昔の和菓子屋らしく店先が狭い、なかなか古風な作りで、”和菓子店はこれでなくっちゃ”という感じです。このお店も次から次へと買いに来られる人でいっぱいで、慣れていないととり残されてしまいます。ここの豆大福は思いの外”大きい豆大福”で餅がとても美味しく、あんこも上品、全体的に高級感があります。場所とお店の雰囲気が高級感を出しているのかもしれません。

右の写真が「原宿 瑞穂」さんです。原宿 穏田商店街にあり、周りは雑貨店やドラッグストアがあります。神宮前交差点から徒歩で数分位です。豆大福:一個200円です(包装写真)

<郡林堂>
 豆大福で東京では一番有名なお店です。人の並ぶ人数も半端ではありません。常に十数人並んでいます。昼過ぎには売り切れてしまいますので、午前中から並んでいないと買えない可能性があります。私も昼前から並んで昼頃に買えました。お店自体は小さいのですが豆大福の他、餅関係(豆餅)を中心しかおいていませんのでお店の大きさとしては十分なのです。ここの豆大福は豆が一番多く、”まめまめ”しています。食べると餅がとろけてしまい、餅とアンコの一体化がなんともいえません、餡も昔の味で少々甘い感じです。とにかく理屈抜きに美味しいです。

左の写真が郡林堂さんです。ビルの一階で、丁度ビルが工事中でした。天気のいい日は並んでもいいのですが、雨の日はどうするんでしょう!豆大福:一個120円です(包装写真)


「豆大福」地図
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【参考文献】
・新版大東京案内:今和次郎、ちくま文芸文庫

【お店の所在地紹介】
・松島屋:東京都港区高輪1-5-25 03-3441-0539
・原宿 瑞穂:東京都渋谷区神宮前6-8-7 03-3400-5483
・群林堂:東京都文京区音羽2-1-2 03-3941-8281
・赤阪 松月:東京都港区赤阪4-3-4 03-3583-7307
・根岸 花月堂:東京都台東区根岸5-16-12 03-3872-8830

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