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●コロッケ食べ歩き(銀座から駒込まで)
初版2000年11月18日 <V02L04>
コロッケの語源は何かなと思っていましたら、どうやらフランス語のcroquetteみたいです。辞書を引くとcroquerで「音を立ててかみ砕く」「がつがつ食べる」と言う意味になっています。油であげた後の触感をいっているのだと思います。今回は東京でも特に美味しいといわれています３店をとり上げてみます。
 「今日もコロッケ、明日もコロッケ、これじゃ年がら年中、コロッケ・・・」という歌を皆さんは聞いたことがありますね！！この歌は大正９年に帝国劇場で、女優劇１０周年の記念興行として劇「ドッチャダンネ」（益田太郎冠者作）が上演されましたが、その中でが歌われたものです。これから後、コロッケが洋風料理として家庭に入ったみたいです。
＜チョウシ屋＞
銀座３丁目にあるコロッケ屋さんです、有名ですね！。３丁目といっても有楽町から銀座通り、昭和通りを越えていきますから築地方面、歌舞伎座の横といった方が分かりやすいかも知れません。お昼時間に行くと待ち行列です。コロッケ等の惣菜だけではなくコロッケパンなどのファーストフード（コロッケパンもファートフードだ！！）も扱っています。私の前のおじさんはコロッケパンやハムカツパンを大量に頼んでいました。これから世田谷に行くのに持っていくそうです。たいした人気です。お店は昔ながらの形態でお爺さんとお婆さん、それに息子さんと思しき若い男性が一人の計３人でやっています。
★左の写真が「チウョシ屋」さんです。 お店は自社ビルの一階です。土、日曜日は休みですのでご注意下さい。味はなかなか上品です。薄味というのかな！銀座にあった味だと思います。値段はコロッケ一個１３０円、価格も銀座価格でした。
 ＜松屋商店＞ [2012年7月 閉店されました]
浅草の鳥越神社の近くにある「おかず横町」の「松屋商店」さんです。「おかず横町」は古くからの商店街で、昔は「鳥越本通り商盛会」といわれていました。周りには佐竹商店街、美倉橋通り商店街、三味線堀小売市場等があり、有力商店が軒を並べていました。また昔は鳥越日活、鳥越キネマの映画館があり、露店も多数出店していたなどで、夜遅くまで賑わい浅草六区に次ぐ盛り場であったそうです。今は名前の通りフライや漬物、煮物など下町の食卓を彩るお惣菜を商うお店がずらり並んでいます。
★右の写真は「おかず横町」からすこし入った所にある「松屋商店」さんです。コロッケを頼むとその場で揚げてくれます。味はなかなかシッカリしており、冷めて食べてもとても美味しく食べられます。値段はコロッケ一個８０円、ごく一般的な価格です。
 ＜肉のホンダ＞
山手線の駒込駅から旧古河庭園の方に向かって行く途中の霜降橋の交差点の左側角にあるお店です。レストランも横でやっている大正時代創業の「ホンダ（本多）」さんです。ここでも目の前で揚げてくれます。
★左の写真が「ホンダ」さんのお店の前のカウンターです。なかなか種類が多くて毎日食べても飽きさせない程メニューが豊富です。又ソーセージも種類が豊富で、特にビールのつまみになりそうなドイツソーセージがたくさんありました。今度いったらコロッケではなくてソーセージを買ってこようと思っています。味は上の松屋さんと同じくしっかりした味です。コロッケ一つで二膳くらいご飯が食べられそうです。独身にはたまらない味です。値段はコロッケ一個８０円、下町の価格です。
上記以外のお店も順次回ってみたいと思います。ご期待下さい。
＜コロッケについて＞
コロッケが一般的になったのは明治３０年頃で、その頃はじゃがいもにひき肉とタマネギを足しただけのジャガイモコロッケだったようです。このようにコロッケが人気があるのは、手頃な夕食の惣菜として価格が安かったからだと思います。お店の揚げたてのコロッケやお母さん特製のコロッケを、「こんなに美味しいものはない」と思いながら皆さんよく食べていたのではないでしょうか！昭和６１年の国民栄養調査では、家庭でよく利用する夕食の惣菜の第１位はコロッケでした。
周辺地図
  
【参考文献】
・参考ホームページ：ジャガイモ博物館
【交通の便】
・チョウシ屋：営団日比谷線「東銀座駅」、都営浅草線「東銀座駅」下車徒歩３分
・松屋商店：都営浅草線「蔵前駅」下車徒歩１０分
・肉のホンダ：山手線「駒込駅」、営団南北線「駒込駅」下車徒歩５分
【お店の所在地】
・チョウシ屋：東京都中央区銀座3-11-6 電話03-3541-2982
・松屋商店：東京都台東区鳥越1-1-7 電話03-3851-4441
・肉のホンダ：東京都北区西ヶ原1-54-5 電話03-3917-5360
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