<真間の桜>
やっぱり4月になれば桜の季節です。私も桜が咲くのを待って、真間川の桜を撮影してきました。荷風も「断腸亭日乗」の中で桜をたびたび登場させています。又、市川付近での荷風の写真が本などに掲載されていますが、真間川の畔で撮影した荷風の写真があります。掲載は出来ませんが真間小学校の横の真間川で撮影したものとおもわれますので、私も同じ場所で撮影してきました。今週も高橋俊夫さんの「葛飾の永井荷風」と「断腸亭日乗」の昭和21、22、23年を参照します。
「…昭和廿二年
四月十六日。暗。正午小瀧氏来話。共に出でゝ真間川の桜花を看る。花季早くも過ぎ落花紛々として雪の如し。弘法寺の石級を上り林下の草に坐し款話すること半刻停車場前にて別る。選挙運動員路傍にマイクロフホンを立てゝ怒号するを見る。喧騒厭ふべし。
…昭和廿三年
四月初五。晴。凌霜子来話。午後浅草。桜花爛漫。
四月初六。晴。薄暑五月に似たり。木瓜小米桜香花皆開く。午後浅草常磐座楽屋。…」。
真間川の桜は、川沿いに桜並木が続いているわけではなくて、所々に桜並木がある程度です。特に綺麗なのは真間小学校の横です。荷風もその辺りで撮影しています。
★写真は今年4月4日に撮影した真間川の桜並木です。写真の左側は真間小学校です。