< 三河島駅>
この作者は赤線がある千住柳町(昔は柳町)に遊びに行くのに、どういうわけか常磐 線の「三河島駅」を降りて尾竹橋から柳町に向かっています。普通なら常磐線の北千住駅から歩いていくのが一番近いのですが、手持ち無沙汰のため、国電の料金の区切りがいい三河島駅で降りていったのだと思います。「月のなかばに、週末をさけ、出来れば雨降りの夜をえらんで三河島の駅 から歩いた。夜半を過ぎると、四百円位で泊ることが可能なこともあった。」とあります。安く泊まれる日をひたすら選んで、電車賃も安い三河島駅を降りて千住柳町まで、尾竹橋経由で約3.5Km、40分位歩いていたのだと思います(下記の地図参照)。
★左の写真が現在の「三河島駅」です。プラットホームと駅構内は昔のままで、自動改札機とエスカレータが時代を感じさせます。この三河島駅は昭和37年5月3日、下り貨物列車が赤信号を見誤り脱線、そこへ上野発下り国電が衝突、その直後に上り電車が転覆した電車に衝突し死者160名をだした三河島事故で有名です。
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