< オランダ領事館跡(長延寺跡)>
安政元年(1854)から安政五年(1858)にかけて、徳川幕府はアメリカ、オランダ、イギリス、フランスと通商条約や和親条約を結びます。この条約により神奈川が開港され、神奈川宿のお寺に各国の領事館や公使館が設置されます。オランダ領事館が設置されたのが横浜市神奈川区新町の長延寺です。第二次世界大戦の空襲で焼けてしまい、現在は神奈川通東公園になっています。京浜急行の神奈川新町駅の浜側横ですのですぐに分かります。長延寺自体は神奈川県横浜市緑区三保町2440に移転しています。JR横浜線中山駅から徒歩で15分位の所です。各国の領事館になっているお寺の中では、長延寺は一番東側に位置しており、生麦事件で逃げてきたイギリス人たちがなぜ最初に逃げ込まなかったのか、疑問の残るところです。文久2年当時は、幕府が開港地を神奈川から横浜に変更したあとのため、各国の公使館、領事館が既に横浜に移っていたのではないかともおもわれます。
★右の写真がオランダ領事館跡の記念碑です。現在は神奈川通東公園になっていますが、公園といっても町の中の小さな公園ですので、昔の面影はこの記念碑のみです。 |