<軽井沢「高原文庫」>
堀辰雄と軽井沢では「高原文庫」を先ず訪ねなければなりません。塩沢湖の側なので軽井沢駅からは少し遠くて、車かレンタサイクルでないと無理かなとおもいます。昭和16年に購入した堀辰雄の四番目の別荘、軽井沢1412がこの高原文庫に移設されています。私も今回の取材を始めるにあたり、お世話になりました。軽井沢の堀辰雄については全て分かるという感じでした。ありがとうございました。この高原文庫でお話を聞いて、次に軽井沢町立図書館に向かい、堀辰雄ゆかりの地の場所を確認しました。図書館の皆さん、ありがとうございました。昔からの地図があったため、比較的容易に場所を特定することができました。ただ、それでも昔の地図の場所が現在の地図の何処の場所に当たるかが、よく分からず大変でした。昔の地図は正確ではないので大変です。最後に訪ねたのが「りんどう文庫」さんです。軽井沢銀座の中にあります。店主の方がよくご存知で、非常に参考になりました。
★写真は塩沢湖畔にある「高原文庫」です。朝早かったので暫く私一人でしたが、直ぐにバスで団体客がきました。展示室もいいのですが、やはり堀辰雄の四番目の別荘、「軽井沢1412」がいいですね。
【堀辰雄(ほり たつお) 明治37年 (1904)12月28日-昭和28年(1953) 5月28日】
東京生れ。東大国文科卒。一高在学中より室生犀星、芥川龍之介の知遇を得る。1930年、芥川の死に対するショックから生と死と愛をテーマにした『聖家族』を発表し、1934年の『美しい村』、1938年『風立ちぬ』で作家としての地位を確立する。『恢復期』『燃ゆる頼』『麦藁帽子』『旅の絵』『物語の女』『莱徳子』等、フランス文学の伝統をつぐ小説を著す一方で、『かげろふの日記』『大和路・信濃路』等、古典的な日本の美の姿を描き出した。(新潮文庫より)