<「村上ラヂオ2」 マガジンハウス>
「村上ラジオ」が最初に発刊されたのは2001年の6月で、「anan」に掲載されたのを一冊の本にまとめたものでした。前回から丁度10年が経ち、再度「anan」に掲載されたのをまとめています。村上春樹のエッセイはいつ読んでもおもしろいのですが、だんだん固有名詞が少なくなってきています。もう少し名前を出しても良いのではないでしょうか。その方か面白く読めます。
まず最初は”おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2”の書き出しです。
「十年ぶりに戻ってきて
この本は「アンアン」に連載していた「村上ラヂオ」を一年分まとめたものです。順番は連載の通りになっています。僕は十年ほど前にもやはり「アンアン」 で、同じタイトルの連載を持っていたのですが、そのあとは小説を書くのが忙しくて、とてもエッセイの連載どころではなくなってしまった。でも長篇小説『1Q84』を三年かかりでようやく書き終えて、肩の荷が下りたというか、「久しぶりにエッセイをまとめて書いてもいいかな」という気持ちになりました。…」。
★左上の写真はマガジンハウスの「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」の表紙です。「1Q84」で人気が高まり、出版各社が村上春樹に原稿依頼した結果ではないかとおもっています。