kurenaidan30.gif kurenaidan-11.gif
 ▲トップページ著作権とリンクについてメール

最終更新日:2006年4月2日


●続・どら焼散歩 京都編
  初版2004年6月20日

  二版2005年8月22日 <V01L01> 笹屋伊織を追加
 しばらく「どら焼散歩」をお休みしていましたが、京都で二軒目のどら焼を食べてきましたので紹介したいと思います。

<笹屋伊織> 2005年8月22日 笹屋伊織を追加
 かなり有名なお店ですのでどら焼ファンなら皆様ご存じです。「…江戸時代末期、五代目当主笹屋伊兵衛は、親しくしておりました京都・東寺のお坊さんより、副食となる菓子を作ってほしいとの依頼を受けました。そこで伊兵衛は、お寺ででもお作りできるようにと、鉄板の代わりに銅鑼を使うことを考えついたのです。熟した銅鑼の上で焼いた薄皮に、棒状に形作ったこしあんをのせ、くるくると巻き込んだものを竹の皮で包んでみました。もっちりとした皮の歯ざわりと程良い甘さ。その美味なること、お坊さんたちだけでなく、たちまちにして町の人々の話題となり、店はてんてこ舞いの有様。しかし、この手間ひまをかけた『どら焼』は簡単に作れるものではありません。そこで困り果てた伊兵衛は、月に一日、弘法大師のご命日の21日だけの限定販売でなら、東寺ご参拝のお土産として、町の人々にも味わっていただけるだろうと思いついたのです。…」。この紹介文はどら焼を巻いている赤い包装の裏側に書かれています。普通のどら焼とは違って、餡を薄皮で巻いてあり、巻いたものを縦に切って食べます。薄皮が4〜5回巻いてあるので皮がとても美味しいです。どら焼一本が1,365円になります。

左の写真が「笹屋伊織」です。七条大宮の交差点を西入ル、左側、直ぐです。赤い幟が立っていますのですぐに分かります(場所が京都市内の繁華街から少し離れています)。「…現在では、販売期間を3日間に延ばし、毎月20・21・22日とさせていただいております。…」。と販売日を3日に延ばしていますが、たった三日ですので注意が必要です。

・笹屋伊織:京都市下京区七条大宮西入ル  Tel:075-371-3333

<下河原阿月>
 以前、「谷崎潤一郎を歩く」で紹介しました「喜志元」と同じ下河原通りになります。北政所の高台寺のそばと言った方が分かりやすいかもしれません。京都の町並みは表通りから少し入ると間口の狭い奥行きのある二階建ての民家が並んでいます。その中の一軒が「下河原阿月」です。町並みに溶け込んでいるお店なので見ているだけでおいしそうでした。やっぱり京都のお店はいいですね。どら焼とは呼ばずに三笠山なのですが、お店の前に飾ってある見本を見るとびっくりするくらい大きな三笠山がありました。誰か食べるのかなとかんがえてしまいました。お店のなかでも食べることができます。味の方なのですが、甘いという味ではなくて、しっかりした甘さという感じてす。やっぱり京都風の味と言ったほうが似合っているようです。三笠山一つ140円だったとおもいます。

左の写真が「下河原阿月」です。東京のお店に比べると小さなお店ですが、お店の大きさが味を決めないという見本みたいなお店でした。

・下河原阿月:京都市東山区河原町通り上弁天町428  Tel:075-561-3977


●続・どら焼散歩 初版01/5/26 <V01L01>

 前回の「どら焼散歩」で全て紹介しきれませんでしたので、「どら焼散歩」の第二回として、東京霊岸島の「梅花亭」、仙台の「こだま」、塩釜の「栄太郎本舗」の3店を紹介します。どのお店も、前回の4店に負けず劣らず美味で個性的なお店です。

<梅花亭>
 梅花亭の創業は古く、嘉永3年大伝馬町で創業しています。嘉永6年、初めて和菓子を釜で焼く「亜墨利加饅頭(あめりかまんじゅう)」を創作し大評判をとっています。代々の店主がその時代々々に相応し創意工夫を凝らしたお菓子を作ってきたお店です。六代目中村達三郎創案の「佛蘭西饅頭(ふらんすまんじゅう」なども根強い人気がある和菓子です。昔は霊岸島と言えば梅花亭と言はれたほど人気があったそうですが、現在では地名が新川と変わってしまっており、少し残念です。昨年から明治時代に始めた「どら焼」を復活させ、改めて好評を得ています。「どら焼」の写真を見てもらうと分かりますが、明治時代に始めた「どら焼」は、皮が薄く、中の餡の色が皮に出てしまっています。皮を楽しむというよりは、中の甘い餡を楽しむといった感じです。昔は甘い物があまりなくて、とにかく餡の甘さが欲しかったのかなとも考えます。このお店の「亜米墨利加饅頭」、「佛蘭西饅頭」も皮が薄くて、美味なのですが、これも私には少し甘すぎるように感じます。(どら焼一つ200円です。少し高いかな〜)。

左の写真が霊岸島、梅花亭本店です。霊岸島の交差点のすぐ横、交差点から2軒目にあります。お店は他に深川不動尊の仲見世と、小伝馬町にあります。昔からの江戸の味をそのまま守っているお店なのではないでしょうか。(「東都のれん会」に所属しています)

<仙台 こだま>
 仙台銘菓と言えば、萩の月、三色最中、こだまのどら焼き、仙台駄菓子といろいろありますが、やはり私は「どら焼」ですね!。仙台の「どら焼」は「こだま」だけではなくて、もう1軒、塩釜「栄太郎本舗」も新興ですが挙げなければなりませんね。この2店は全国的にも有名で、どら焼好きな人なら必ず一度は食べた事のあるどら焼だと思います。
 仙台「こだま」の「どら焼」の特徴は、「どら焼」自体は余り大きくなくて小ぶりなのですが、中にお餅が入っています。このお餅と余り甘くない粒餡と外側の皮が絶妙のハーモニー゙をかもしだしています。それに「こだま」はその日に作った「どら焼」しかお店に出しませんので、常に新鮮で、食べる人に喜びを与えてくれますね!!。昔はこの「どら焼」しかなかったのですが、このごろは、カフェクリーム、いちごクリーム、抹茶クリーム他の生クリーム入りの生どらなど、バリエーションがものすごく増えました。

右の写真が「こだま」の昔からの「どら焼」です。一つ100円でとても買いやすいお値段ですね、他の生クリーム入りも100円でした。又こだまは全て駅ビル等への出店での販売のみです。仙台駅ビルで買われるのが一番いいと思います。

<榮太楼本舗>
 仙台から30分程度で行ける塩釜に本店が有る「榮太楼本舗」です。ここのどら焼は「なまどら焼」のみで古典的な「どら焼」は販売していません。このお店は明治42年の創業で、お酒をたっぷり含んで焼き上げた皮に、生クリームと小豆餡をミックスしたクリームをはさんだ、「極上なまどら焼き」で、「ごま風味」と「普通の生クリーム入」の二つがあります。やっぱり「ごま風味」の方が私は美味でした。夏には冷凍してからいただくとアイスクリームの感覚で楽しめて味わいも格別ではないでしょうか。

左の写真が塩釜「榮太楼本舗」の本店です。横に工場が有るみたいでビル自体が榮太楼本舗でした。通信販売も行っていますので、東京でも購入できます。


どら焼地図


【お店の場所】
・梅花亭:中央区霊岸島本店(03-3551-4660)、深川不動尊仲見世店(03-3641-3528)、
・こだま:仙台駅ビル地下他
・榮太楼本舗:仙台駅ビル他

【お店の本店住所】
・梅花亭:東京都中央区新川2-1-4 03-3551-4660
・こだま:宮城県仙台市若林区鶴代町6-77中央配送センター 022-216-5533
・榮太楼本舗:宮城県塩釜市塩釜本町2-16 022-362-0235

 ▲トップページページ先頭 著作権とリンクについてメール