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最終更新日:2006年4月2日


●どら焼 三題+1 初版01/4/27 V03L01

 今週はゴールデンウイークの最初でもありますので、お土産にも役立つ情報として「どら焼」を歩いてみたいと思います。去年の6月は”たい焼き”、10月は”豆大福”と庶民的な食のお題できましたので当然今回は”どら焼”となるわけです。

 どら焼の歴史をたどると現在のどら焼の型を作ったのは下に紹介しています昭和3年に上野に開店した「うさぎや」さんのようです。もっと昔をたどると武蔵坊弁慶が武蔵野の寺に置いて行った銅鑼(どら)で焼いたのが始まりだと言われています。(ほんまかいな!!)

<上野 うさぎや>
 上野の松阪屋の前の中央通りを神田駅方面に少し歩くと右側に「うさぎや」さんがあります。流石、どら焼き発祥の地です、立派なビルの一階に上品なお店があり、又ビルも自社ビルのようです。私が訪問したのは土曜日の昼過ぎだったのですがお客様が次から次へと入ってきて行列です。注文を聞くのも少し変わっていて、長細い紙に何人もの注文を聞いて一緒に名前も書きます。その長い紙を裏に持っていき、品揃えをして順番に品物を持ってきてくれます。慣れていないと注文するタイミングが分からず苦労している人がいました。”どら焼の味は流石、絶品です(一つ180円)。表面は上品に焼けており、中の餡も柔らかさがなかなかです。添加物が一切入っていないようで、本当に素材のよさがそのまま味に出ている感じです。美味しい物はやはりおいしい!!

左の写真が「うさぎや」さんです。買いにこられる方が多くて写真をとるのに苦労しました。どんどん買いに来て、人のいない瞬間がないのです。「うさぎや」さんは上野の他に日本橋一丁目と阿佐ヶ谷駅前にあります。のれんわけではないかと思います。

<浅草 亀十>
 浅草といえば「亀十」の他に「梅園」もどら焼で有名ですが、「梅園」といえば神田・連雀町の「竹むら」と同じ「粟ぜんざい」がもっと有名です。ですから浅草の”どら焼”といえばやはり「亀十」さんとなります。創業は大正末期で、店の名は”亀は万年”の着実に進む亀の歩みと十のおめでたい縁起をかついで”亀十”と名付けたそうです。芸能人では、内海好江さん、竹下景子さん、こぶ平さん等がこられるそうです。この「亀十」さんの”どら焼”の特徴は写真を見てもらうと良く分かりますが、焼き方です。上野の「うさきや」さんのように綺麗に焼けている面が表側にあるのではなくて、表面の裏返しで、本当に手で焼いた様な、すこし粗い焼き目がついた裏面を表にしたどら焼です。これがまたなんともいえず美味しそうに見えます。「うさきや」さんの上品な”どら焼”とは相反する庶民の”どら焼”です。やはり浅草の土地柄がよくあらわれた”どら焼”ですね!! 

どら焼比較写真

右の写真が「亀十」さんです。雷門の正面やや左寄りにあります。”どら焼”だけではなくて最中の他、私の好きな”きんつば”もたくさん置いてありました。どら焼は大判で一個250円、少し高いかな〜!

<曙橋 玉屋>
 このお店も有名なのでよくご存知だと思います。曙橋が本店ですが新宿伊勢丹にも入っていますので良く買われるのではないかと思います。ただ今まで買われていたのは”いちご大福”だったと思います。この”いちご大福”はこの玉屋さんが日本で初めて作った物で商標登録商品です。他のお店がこの”いちご大福”の商標名を使えません。どちらかというとどら焼よりもこの”いちご大福”のほうが有名なお店ですが、どら焼もなかなかの物で、特に個性的なのがこの”いちご大福”に似せて”いちご生クリームどら焼なるものを発売しています。”いちご大福”の感覚で食べられます。お茶と言うよりはコーヒー/紅茶に合うどら焼です。なかなか個性的で美味しいです。その他にも一粒の梅が入った白あんの「梅どら」、栗入りの「福音」もあります。

左の写真が「曙橋玉屋」さんです。地下鉄の曙橋駅から東京女子医科大学へ向かう、あけぼのばし通りの右側にあります。

<+1は葛飾 伊勢屋さんです>
 こちらの”どら焼”は特に味かどうのこうのではないんです。ただ一点「両さんどら焼」なんです。両さんとは、皆様よくご存知「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の「両津巡査」なのです。つまり正式に「両津巡査」の版権許諾を受けた”どら焼”なんです。このどら焼、かなり有名らしくて、地方からも買いに来るそうです。亀有公園前派出所(亀有駅北口右側にあります)を見た帰りに伊勢屋さんに寄って買って帰るそうです。又近所の人が国に帰る時などにお土産にもって帰るのも多いそうです。地方でうける”どら焼”なんです。伊勢屋さんはどら焼の他にも大福や、柏餅等様々な和菓子を売られていますのでじっくり見て買われたらいいと思います。”両さんどら焼は栗どらで160円位だったと思います。

右の写真が伊勢屋さんです。JR常磐線「亀有駅」を南口側に下ります。駅を出てすぐ左側にイトーヨーカドーがありますがその前を通って一方通行のゆうろ〜ど商店街を少し歩くと左側に伊勢屋さんがあります。大きなお店ですのですぐに分かります。この伊勢屋さんは他にも出店されていますが、やはりこの亀有の本店で買われるのが一番だと思います。決して味を期待してはいけません。ポイントは「両津巡査」の写真が載っている”どら焼”なんです。だから+1なのです。

どら焼マップ


【交通のご案内】
・うさぎや:営団銀座線「上野広小路駅」下車徒歩3分
・亀十:営団銀座線「浅草駅」下車徒歩3分
・玉屋:都営新宿線「曙橋駅」下車徒歩3分
・葛飾伊勢屋:JR常磐線「亀有駅」下車徒歩5分

【住所紹介】
・うさぎや:東京都台東区上野1-10-10 03-3831-6195
・亀十:台東区雷門2-18-11 03-3841-2210
・玉屋:東京都新宿区住吉町8-25 03-3351-7735
・葛飾伊勢屋:東京都葛飾区亀有3-32-1 03-3602-4221

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