
三鷹での太宰治の史蹟?で残っているのはここぐらいではないでしょうか。もっと正確に言うと、この陸橋と玉川上水、井の頭公園になるとおもいます。戦前からの陸橋で、多分、三鷹電車区の車庫が出来たときに作られたのではないかとおもいます。「三鷹文学散歩」からです。
「…太宰さんが亡くなる少し前、田村茂氏が三鷹市内で彼をうつした写真が数葉ある。彼の全集や文学アルバムといったものの中に収録されていて、よくわれわれの目につくものである。…
……そういう彼の苦悩の深さを、まざまざと感じさせる写真の一つに、やはり二重廻しを羽織った彼が陸橋の上に立って、欄干に軽く肘をもたせ、指には一本の巻たばこを挟んで、遠くの空をじっとみつめているのがある。…」。
田村茂氏は北海道札幌市出身のの写真家で本名は田村寅重、太宰治に関しては数枚の写真がありますが、
版権の関係(1909-1987)で掲載は出来ませんでした。
★写真は三鷹電車区車庫の陸橋です。陸橋は当時のままです。太宰の写真はこの陸橋の階段の途中と、陸橋の上で撮影されていました(階段の下に記念碑があります)。
「三鷹文学散歩」はamazon等では購入出来ないとおもいます。「日本の古本屋」で古本の購入は出来ますが、改版されていますので三鷹図書館等で購入されるのが一番良いとおもいます。