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最終更新日:2006年3月26日

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●「カレーうどん」を歩く (うどん屋を中心にして) 2001年6月30日 V01L04


  そろそろ夏も近づいてきましたので、暑い時には暑い物を食べるということで今回は「カレーうどん」を取り上げてみました。カレーの歴史を紐解くと、初めて記録として登場するのが明治10年、風月堂のライスカレーです、明治37年、早稲田の「三朝庵」がカレーうどんを初めて世に送りだします、カレー南蛮蕎麦を初めて作ったのは明治42年、中目黒の「朝松庵」です、思ったより古くからカレーうどん/蕎麦が食べられていますね。今回はその中でも特にカレーうどんの作りが個性的で美味しい味のお店を紹介します。

curry1w.jpg<古奈屋>
 テレビでお馴染みなので皆様よくご存知だと思います。古奈屋の店主の戸川氏は芸能人の堺正章のマネージャーをしていた方だそうでかなり有名です。場所は巣鴨の地蔵通り商店街を少し歩いた「どげぬき地蔵の高岩寺」の横にあります。うどんは「粉」から作られるということから、「古奈屋」という名前をつけたのだそうで、カレーのルーを3日間かけて仕込んでいるそうで、ミルクをたっぷり入れたスープ状の汁となっています。味の方は流石で、コシのある細うどんと、手の込んだカレーの組み合わせが絶妙な味の組み合わせとなっていて、暑い夏に食べても暑さを感じさせないカレーうどんです。ただお値段の方が高くて、普通のカレーうどんが1200円です。もう少し安ければと思うのですが、この価格でも、サービスがよくて、食べて満足感のあるお店です。

左の写真が「古奈屋」です。右側が「どげぬき地蔵の高岩寺」で、お寺の壁側に2〜30人並んでいます。お店の中は11席しかないので、私の経験からすると一人の食事時間が15分〜20分くらい掛かりますので20人並んでいると約40分待ちとなります。池袋の東武百貨店11階にお店を出したそうで、本店の方は待つのも外で暑くてしょうがないので、東武百貨店の方がいいのではないかと思います。

curry3w.jpg<竹や>
 御茶の水の駅から聖橋を渡って本郷通りの交差点を越えて細い路地に入った所の左側にあります。見た目は上記の「古奈屋」さんのカレーうどんに近いものがあります。出汁はスープ状で決して辛くはなくて、ミルクの入ったまろやかなカレーうどんに仕上がっています。「古奈屋」さんも含めてこれが現代の東京の”カレーうどん”なのでしょうか。900円で価格と味とサービスのバランスではちょうどいいのではないでしょうか。なかなかの味のカレーうどんです!!

右の写真が「竹や」です。ビルの一階で綺麗なお店です。夜は居酒屋になる雰囲気です(実際、夜に行った事はない)。

curry5w.jpg<でら打ち>
 本物の名古屋うどんを味わえる手打ちうどん専門店です。昨年11月オープンしていますが、場所が悪くて”知る人ぞ知る”お店だったのですが、テレビや週刊誌等に掲載されて人気が出てきたため、どうも世俗的なお店になりそうです。お店の宣伝では「麺は仕込みにニ日間を費やし、麺には酸性水、ダシにはアルカリ水を使用してます。麺を味わって頂きたい為”冷やし”物は 年中やっております。又当店一押しのカレーうどんは、専用に名古屋コーチンでスープを取り、カレー粉から仕込む格別なカレーうどんです。お得なセットもございますので、冷やしとカレーうどんで手打ちうどんを満喫してください。」とあり、しっかりしたうどんが食べられます。味は上記の「古奈屋」さんや「竹や」さんと違って、昔からの名古屋のカレーうどんです。あげが入って味をしっかりしたものにしており、これも忘れられない味になりました!!

左の写真が「でら打ち」です。東急池上線「旗の台駅」の五反田寄り改札口を出て左に少し歩いて右に曲がります。曲がった先に「でら打ち」さんがあります。ご主人は名古屋のカレーうどんで有名な「若旦那」で修行をされたそうです。

curry7w.jpg<若鯱屋(イトーヨーカドー木場店)>
 「若鯱屋」は名古屋でテレビでも宣伝しているカレーうどんのファミレス店とも言うべき存在のお店です。東京ではイトーヨーカドーの新店舗に出店してきています。関東地方では木場店、葛西店、八王子店、上福岡東店、横浜別所店に出店しています。カレーもうどんも美味しい、良く選ばれた食材を使っています。ただ、カレーとうどんのせめぎ合いで今一歩の感です。カレーうどんのパターンは上記の「でら打ち」と同じ作りのパターンです。それでも町のそば屋のカレーうどんよりは何倍も美味しいカレーうどんです。レベルが高いあらそいですね!

右の写真がイトーヨーカドー木場店の「若鯱屋」です。レストラン街にあり、”ファミリーカレーうどん店”という感じです。


東京は”うどん屋”よりは”そば屋”の方が圧倒的に多いです。早稲田の「三朝庵」、中目黒の「朝松庵」のカレー南蛮(そばとうどん)等をまた別の機会に紹介したいと思います。

カレーうどん地図
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【参考文献】
・日本人はカレーライスがなぜ好きなのか:井上宏生著、平凡社新書
・文人悪食:新潮文庫、嵐山光三郎

【交通のご案内】
・古奈屋:山手線/地下鉄三田線「巣鴨駅」下車徒歩5分
・竹や:中央線/地下鉄丸ノ内線「御茶の水駅」下車徒歩5分
・でら打ち:東急池上線/大井町線「旗の台駅」下車徒歩3分
・若鯱屋:地下鉄東西線「木場駅」下車徒歩10分イトートーカドー木場店内

【住所紹介】
・古奈屋:東京都豊島区巣鴨3-37-1 ?Z:03-3940-6180 ホームページ
・竹や:東京都文京区湯島1-9-15 茶洲ビル1階 ?Z:03-5684-0159
・でら打ち:東京都品川区旗の台2-7-3 ?Z:03-3787-0591
・若鯱屋:東京都江東区木場1-5-30イトーヨーカドー木場店内 ?Z:03-5606-5111(イトーヨーカドー)
 

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