<檀一雄邸> 安吾は、伊東競輪事件で、心身共に疲れ被害妄想が激しくなってきたため、伊東市から離れます。最初は檀一雄に伴われて大井広介邸に落ち着きますが、結局、石神井公園近くの檀一雄邸に移ります。坂口三千代さんの「クラクラ日記」では「このようにして競輪事件のために伊東を捨て、大井家に行き、そして石神井の檀一雄家に行った。檀家に一月余、坂口と私はラモーという犬を連れてひとかたならずお世話になり、一九五一年の十一月十六日に檀家を去った。」と書いています。このときに上記に書いたライスカレー事件が起こるわけです。
★左の写真の右側の白い塀の所が檀一雄邸です。檀一雄が東京で最初に購入した建物は練馬区南田中の建売住宅でした(昭和23年10月に月賦で購入)。ライスカレー事件が起こった檀一雄邸は、昭和26年に石神井公園近くで購入した家です。 |