今週は「坂口安吾を歩く」の最終回として、安吾生誕の地の新潟を歩いてみたいとおもいます。新潟を訪ねたとき、運悪く天候が悪くて写真が今一歩ですがご容赦ください。檀一雄は「安吾・川中島決戦録」の中で、『亀井勝一郎は坂口安吾が死んだ直後に、「坂口にせよ、太宰(治)にせよ、田中(英光)にせよ、揃いも揃った愚弟ばかりだね。彼等の兄貴を見て御覧、みんな堂々たる賢兄ばかりだよ。まるで愚弟賢兄型の見本のようなもんだ」と云っていたそうである。事実、そんなものかも知れない。愚弟が文章をつくるのか、文学が愚弟をつくるのか、そこのケジメのところはシカとわからないが、文学という因果な荒行は、よくよく愚弟向きに出来上がっているらしい…』、と書いています。うまいこと云うなあ〜…、という感じです。
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